混ぜる,鋳造する,硬化させるといった,シリコンラバーの注型成形における基本的な行程のチュートリアルとなっております.これらは,シリコンを用いたソフトロボティクスを始める上で,まず身につけなければならない技術となります.
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材料と道具
- Ecoflex silicone rubber 00-30 (Smooth-on, Inc.) 40 g(用意する型の大きさに応じて調整)
- 使い捨てのコップ
- 使い捨ての混ぜ棒
- 使い捨てのゴム手袋
道具
- シリコン製ではない型
- キッチンスケール
- (作業時間を短くしたいなら)オーブン
手順
型に流すシリコンの量を調べる
まず型に流すシリコンの量を調べます.水を型に流しいれてから再び取り出し,その重さを量りましょう.計測した重さはほぼ,必要なシリコンの重さと一緒です.計量カップには,この重さのあと10%~20%を追加して入れます.
量る
必要とする半分の重さだけ,EcoflexのA液ををカップにゆっくり注ぎます(見本では40 gの半分を使用). 次に,同じ重さだけEcoflexのB液をカップに注ぎます.もしB液を入れ過ぎてしまったら,B液と同じ重さになるようにA液を足してください.
混ぜる
使い捨ての混ぜ棒を用いて,1分ほど液を掻き混ぜます.泡を立てないようにゆっくり混ぜてください.満遍なく混ざるように,カップの壁面や底部も掻きながら混ぜます.
注ぐ
シリコンを成型する型には, ポリプロピレン(PP),ポリエスチレン(PE),ポリエチレンテレフタラート(PET)といったシリコン製でないものを使用します.成型後のシリコンが型とくっついてしまうのを防ぐためです.こぼれたシリコンはペーパータオルなどで拭き取りましょう.
空気が抜けるように放置
空気が抜けるように5~10分ほど放置してください.真空ポンプなどを使用する必要はありません.(Ecoflexの粘度が,そこまで大きくないため).
焼く
シリコンを早く固めるため,オーブンを使用します.温度を60°C (140°F)に設定し,20~30分ほど焼きます.オーブンを使用しない場合は,4時間ほど常温で放置しましょう.
取り出す
型から固まったシリコンを取り出します.はみ出し部分が残るときは,はさみなどで切ります.
Bon Appétit! (食べられないので注意してください)
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